111207 FXセミナー今井雅人氏(外為どっと)

11月全体のまとめ
少しずつ回復の芽がでてきているが本物だろうか?
欧州の行く先は、まだ悲観的に見ている。
また世界全体の足を引っ張るのではなかろうか。
③資源、特に原油の上昇は本物か、注意深く見極める必要がある。

 

失業率・非農業者雇用者数
若干いい傾向。8.6%を割り込んできた。まだ強いわけではないが
雇用は伸びてきている。来月、方向がはっきりするだろう。
住宅着工件数
横ばい。気持ち、ちょ・・っとだけ上がっている。

・新築・中古住宅販売件数
若干伸びている。これもほんのちょっと。「もう大丈夫」とは言えない。
・住宅価格指数(S&Pケースシラー)
上がっていたが、ちょっと下がった。少し気になるところ。
ISM製造業、非製造業(サービス業) 景況指数(景気はどうか?という指標)
製造は良くなった、非製造は悪くなった。プラマイゼロ。
FRB、FOMC声明
弱気は発言。
失業率は痛々しいほど高いまま。
米・経済問題は非常に深刻。
金利は下げたままにしておく。
NYダウ
強い。金利は上がらないし米企業にお金が余っている。

欧州
足を引っ張るかも。
・独国債入札が定数を下回った。
これはよくあることだが、タイミングが悪かった。
「ドイツ、お前もか。。」のような感じ。
・ドル資金の金利低下。
ドルを借りやすくすることで市場の混乱を防ぐ。
BOE(英)主導。安心感が出た。
・伊・・「ECBもっと助けてくれよ」と主張。
・格付け
独・仏・英 AAA 盤石だったのが下げるかも。
「財政赤字比率」とそれを「返す能力」で判断。
元々ユーロを使う国の条件
①「財政赤字をGDP比3%以内」
ギリシャ13%
②「累積赤字をGDPの60%までに」
伊140%
罰金も科せられていない。
事実上甘々。
ユーロはこのまま良くなるはずがない。
「金融危機」だけではなく、「実体経済」も悪い。
・ユーロ製造業PMI(景気が良くなってるか、悪くなってるか)
下がっている。
ユーロ圏の製造業はドイツ中心→ドイツも悪くなっているということ。

中国
預金準備率UP(=金利UPと同じ意味。)GDP2011 9~8%

★ブラジル
GDP2010年7%→2011年3%。BRICSも失速気味か。

日本
・日経平均
あまりよくない。戻りがNYダウと比べて弱い。
円高、震災の影響か。
「政治」で「株価」が動くことはあまりない。
郵政選挙(小泉さん)の時くらい。みんなが浮かれていて株価も上昇。
逆に「株価」の変動で「政治」が動くことはある。


下がらない。強い。
ユーロショックが深刻になると2000ドル超えるだろう。
しばらくは方向感なくもみあい。

原油
強い。投機筋か?
・イラン政治不安
・ベルギー2025脱原発 ドイツ、スイス、イタリア、スペインも。

【 通貨 】
※どの通貨もしばらくはレンジだろうからつっこみすぎて
やらない方がいい。早めの利確がいい。

★ドル円
9兆円介入。1年の経常黒字17兆円の半分くらい。
しばらく円高にはなりにくい。年末は円安になりやすい。
(自分もその記憶がある)
・ドル円IMMポジション(国際通貨先物市場)
(投機筋の動きを反映していると言われる)
円買いが減っていない。=ドル円ショートがいるということ。
上がっても2円程度か。

ユーロ円
どちらにも行かない。
ユロ円IMMポジション
真ん中のラインより上にグラフがあれば、自信を持って「売り」。
下にグラフがあれば、「売っても買い支えられちゃうかも・・」と考える。

豪ドル円
可もなく、不可もなく。ただ、他よりはいい。
金利2回下げたので、もう下げずに様子見だろう。
原油の上がりがフェイクでなければ、下がった時に買うのはありかも。

スイスフラン円
固定相場のごとく動かない。しかしこのままなことはない。
来年必ず円安方向に大きく動く。

ランド円
レンジに入っている。