111108 FXセミナー今井雅人氏(外為どっと)

「11月の見通し」111108FX今井雅人氏セミナー(外為どっと)

★現在の状況
世界的に危機はとりあえずまぬがれたが
ダラーッとしている印象。

★介入について。
3回ともパターンが同じ。
一気にドーンと資金投入。前回は5兆円、今回は8兆円。
昔、戦費をまかなうために資金をばらまいて
インフレになった経験もあり、日銀は慎重。
「私たちは堕落しない」
日銀は頭がカタいので、量的緩和しすぎるのは堕落と思っている。
「日銀の役割は『物価の安定』であって、景気とは金融政策で
どうなるものではありません」と主張。
介入は政府が決めて、日銀が代理でやっている。
こっそりやるのは「覆面介入」という。

★米
・雇用統計、失業率9%、少し下げた。
・ISM景況感
横ばいからちょっと下がり、あまり良くない。
・住宅着工、販売・・横ばい
FOMC声明
「下振れリスクがある」←「悪い」の意味。
2013年まで、低金利、量的緩和続ける。
・米10年債利回り・・2%
ドルは強くなれない
・実体経済は悪い
緩やかなドル安圧力

★欧
10/27「包括戦略」
・民間銀行に50%、半分泣いてもらった。
・基金EFSFの拡大
(欧州金融安定化基金・ユーロ圏が10年6月にギリシャ救済等のため作った。)
11/3 ECB利下げ←いざという時のために備えた臨時の利下げ。
ギリシャの状況は依然として悪い。
これでユーロが安心して買えるということでは決してない。
景気悪くなってきている。
伊・国債5%に急上昇
政府の借金(対GDP)
・ギリシャ140%
・イタリア120%
(・日本200%!)

これって日本大丈夫なの?
普通、「金利が上がる」のは、「その国の国債が危なっかしいから」
日本は日本国債の95%が日本人保有。= 金利上がらない。
(他の国は、外国人投資家が国債を保有。)
「今のところ」大丈夫だろう。ただ過信はしない方がいい。

★中国
・中国、原油・・落ち着いている。当面原油100ドルは超えないだろう。
・金・・もみあい。まだ上昇するだろう。

★ドル円
80円にものすごい売りが集中。
80円はそうそう超えないだろう・・。

★ユロ円、ポンド円
あんまり下がらない。慣れっこになっている。
クロス円ショート

★豪ドル
RBAの利下げも、しばらくはもうないんじゃないか。
これまで上げすぎた分の調整。
77円台がいったんの下値目安。

★質問
・G20で介入のことが他国から言われなかったのは
1回だけだったからだろう。
・TPPは為替に影響はないだろう。
・これからの世界経済をひっぱっていくのは間違いなく中国。規模が大きい。
インドは資本主義に転換するのが13年遅れた。規模が小さい。
・アルゼンチン、メキシコ、デフォルトしたとき米も被害を被った。
・日本の人口が減少すると円安になる
・FXが「申告分離課税20%」になる税制改正法案成立した。

★TPP
・2006年 4つの国(NZ、チリ、ブルネイ、シンガポール)でスタート。
・もし、日米が加われば、9割が日米になる。
・米がNAFTAでうまく行かず、ここに入っちゃえ的に
自由貿易広げていこうとしている。
オバマ「輸出倍増計画」
・共済、郵政等、金融が狙われるだろう。
・「アジアの成長を取り込む」と言っている割に
中国、韓国、インド、タイは入っていない・・。
・TTPの他に、普天間を辺野古に移す、武器輸出3原則、BSE輸入制限、と
米は日に、現在全部で4つ一気に要求してきている。。
・TPPにカナダが入りたいと言ったが、米は断った。
理由①「乳製品は守って」と言ったから。
理由②?NAFTAでカナダとの交渉はタフだった。
「めんどくさい国は入れたくない」のが本音かも?