【 今日の一句 】
金なしで どこまで行けるか やってみた
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ぼくはお金を使わずに生きることにした
マーク ボイル 紀伊國屋書店 2011-11-26
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【 感想 】
「まったくお金を使わずに人は生きられるのか」を1年間自分で実験した、イギリス人の29歳の青年の体験談です。
普段マネー本好きで、お金を増やすことを考えている自分とは、まあ真逆でwそれなのに結局は同じ所、「お金のない世界」をめざしているのかな、という不思議な感覚になりました。
あ、ムーディーが仕事なくて、全然お金なくて毎日公園行ったり本屋行ったりしてるのを「お前これ10億持ってるやつの生活やん」って言われてた感じかw
真逆は一緒になるのか。なんか哲学的。なすびの懸賞生活とか、春日の1万円生活のもっと厳しいバージョンといったところでしょうか。もしくは富良野の五郎さん。
でも五郎さんと違うのは、パソコンはOKとか、もっと今風で、シェアの究極版みたいに感じました。
「貨幣」を使わずに「物々交換」や、「労働力」と「食べ物」の交換で、人は生きていけるのかの実験みたいでした。
賛同できるところはいくつかありました。
私も今の世界の消費社会は行き過ぎてると思うし、宇宙船地球号の経済不均衡はどうにかならないか、と思っているし。過剰な部分はたくさんあると思う。せーのでやめたらいいのに、って思うことはたくさんある。大学のときは、そういうことを専門にやっていてNGOでタイに行ったりしてたし。。
でも、一方で、ちょっと、ん?って思ったところは、友達とバーとか行って、おごってもらったりしてたところかな~。ヒッチハイクとか。
結局、お金を使うかわりに、人の好意に甘えてるだけ?という感じが、すこーし、ひっかかりました。。^^;
でもこの企画力と行動力はすごいと思います。世界のために、何かしなくちゃと思っても
何もできない人がほとんどなんだから・・。そして世界中に取材されて、こんな遠くの国にも本が出て問題提起したわけですから。
それにこんなにメディアに注目されるってことは「お金」にみんなが関心があること。
あと「ちょっとこのままじゃ世界だめだよね・・」と思いながらどう行動していいか分からない人がたくさんいることの現れなのかなーと思ったり。
私の結論は、「世界平和」と「自分の生活」両方大事。かな。。
なんだか脳が少しゆさぶられた夜でした。
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ぼくはお金を使わずに生きることにした
マーク ボイル 紀伊國屋書店 2011-11-26
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